「きょうの料理」は
- 四季折々の食材を楽しむ喜び
- 料理を作る喜び
- それを誰かに食べてもらう喜び
を60年以上伝え続けています。
料理家がおいしいレシピを丁寧に説明してくれるので、視聴者が再現しやすい料理番組であります。料理初心者から上級者まで、幅広い視聴者が楽しめること請け合いです!
【放送日】2025.6.2(月)
【放送局】NHK
【番組名】きょうの料理
【本放送】Eテレ 月~水曜 21:00-21:24
【再放送】Eテレ 火・水・翌月曜 11:30-11:54 総合 木曜 11:05~11:29
【企画名】初夏の手仕事
【料理人】本田明子
【料理名】基本の梅干し
本田明子さんのライフワークとも言える「梅干し遊び」の試行錯誤の成果を教えていただく回です。勉強になります。ありがたや。
「来年もまた作りたくなる初夏の定番手仕事」かぁ。
つくり続けたいわ、も少し安ければ。
ステキで楽しい時間だものね♪
米も高い、梅も高い。
日本はどこに行こうとしてるんだろ?
こうやってセンチメンタルになってると
そんなものなくったってとか、他のもん食えやとかワザワザ言うてくるヤツいるんだぜ(笑)
初夏の手仕事
「基本の梅干し」
「梅明太ごはん」
「梅とひじきのしゃぼしゃぼサラダ」
「青梅酢シロップ」
「赤じそシロップ・赤じそ佃煮」
「らっきょうピクルス・らっきょうタルタルソース」
大事なこと
3つのポイント
- 梅は追熟させて香りよく
- 初心者も失敗知らずの瓶漬けで
- 料理に使いやすい塩分15%
完熟梅を選ぶ
- 全体が黄色く色づき、甘い香りが出るまで熟した梅が◎
- 青い部分が残っていたら追熟させ、熟したものから漬ける
- 大きな傷があるものや、柔らかくなっている梅は傷みやすいので取り除く
→肉と煮たりなんかして使おう
適した保存瓶
- 保存瓶は、酸に強く様子が見えるガラス製が◎
- 瓶を振ったり揺すったりするので、軽くて扱いやすいものが◎
瓶の消毒
- 保存瓶はキレイに洗って乾かし、ホワイトリカー(大さじ1)を入れて蓋、瓶を回して全体に行き渡らせる。そのまま3分おいてホワイトリカーをペーパーに吸わせる。
- 瓶の蓋や口もキレイに拭く。
手も消毒
- 梅干しは、食材に火を通さずに漬けるもの
→いつもより念入りに手の消毒を - せっけんでよく洗い、粗塩(1つかみ)を手のひらや指の間にすり込む。さらにホワイトリカー(少々)を手に広げてよく洗う方法もある
- 作業中のおしゃべりや髪いじりはご法度、油断大敵!
「基本の梅干し」
- 初心者でも失敗しにくく、料理に使いやすい塩分15%がおすすめ
- 熟した順に漬け重ねていく
→重石要らず
→最適なタイミングで香りよく漬けられる
容量2Lの広口保存瓶を使用
完熟梅:1kg(2Lサイズ)
粗塩:150g(梅の重さの15%)
ホワイトリカー:大さじ4 (梅250gに対して大さじ1)
赤じそ漬け
赤じそ(葉):150g
粗塩:30g(赤じその重さの20%)
下ごしらえ
※ 雨が降っていない日が◎、でも梅の熟し具合が優先!
- 梅を布巾を敷いたバットに広げて室温におき、追熟させる。
- 全体が黄色くなって香りが強くなったものから取り分けて次の工程へ。
- 取り分けた梅の重さを量り、粗塩(梅の15%の重さ、小数点以下切り上げ)を用意。
- 大きなボウルに梅を入れ、直接触らないようにして流水で洗う。
→水に浸けておく必要はない。 - ザルに並べて水けをきる。
- 竹串でなり口のヘタを取り除く(取りにくいものはそのままでOK)。
- もう一度同様に水で洗う。
- ザルに並べ、風通しのよい場所に1時間おいてしっかり乾かす。
→余分な水分はカビの素。
梅の塩漬け
- 消毒した保存瓶に乾いた梅を静かに入れ、ホワイトリカーを注いで蓋。
※ホワイトリカーは梅250gに対して大さじ1。 - 瓶を回してホワイトリカーを全体に行き渡らせ、粗塩をふる。
…1日目はここまで! - 追熟中の梅が熟したら同様に下ごしらえし、清潔なボウルに入れ、梅の重さに合ったホワイトリカーを加える。ボウルをそっと揺すって全体にからめる。
- 保存瓶に追熟梅とホワイトリカーを加え、粗塩(加えた梅の重さの15%)をふる。
- 蓋をして瓶を回し、全体をなじませる。
※熟した梅をそのつど漬ける。 - すべて入れたら、日の当たらない風通しのよいところにおく。時々瓶をそっと回したり上下を返したり。
※重ねた梅が重石がわりになり、酢が上がりやすい。
赤じそ漬け
※ 塩漬けから3週間後くらい。
※ 青梅派なら赤じその工程は不要。
※ 塩の量をしっかり量る(赤じその重さの20%)
- 赤じその葉(150g)はよく洗ってザルに広げ、水けをきって1~2時間乾かす。
- ボウルに入れ、粗塩(30g)の半量を加えて押しつけるように手でもみ、10分おく。
- しんなりしたらギュッと絞って汁を捨てる。アク…
- 残りの粗塩を加え、赤じそをほぐしながら全体にまぶす。
- 保存瓶の梅の上にのせ、やさしく押さえて梅酢にしっかり浸す。
※赤じそは必ず梅酢に浸らせる。 - 土用干しまで日の当たらない風通しのよいところにおく。
※時々瓶を回して待機。
土用干し
※ 赤じそ漬けから3~6週間後、梅雨が明けたら。
- 2日以上晴れが続く日に、梅を瓶から取り出し、軽く汁けをきってザルに並べる。
- 瓶の赤じそと梅酢は、ステンレス(ガラス)のボウルに重ねたザルにあけて分ける。
- 梅は屋外の日当たり&風通しのよい場所で干す。
→梅漬けから梅干しに! - 赤じそ、梅酢は、日光に1日当てて取り込む。
※赤じそはザルに並べてカラカラになるまで干すとふりかけに。 - 容器も洗って干す。
- 梅は表面が乾いたら上下を返し、日が落ちたら取り込む。
- 翌日も干し、計2~3日干して全体が乾いたら取り込む。
- 梅干しを室温でクールダウンさせ、保存瓶に入れて日の当たらない風通しのよいところで保存。
※料理に使うには少ししっとりとした梅が◎(梅酢に漬けて保存)、おにぎりやつまみには表面に塩をふいた梅が◎、それぞれ専用の瓶に分けるのもアリ。
※梅酢に浸さずハチミツを絡めても美味。
梅干し
・食べ頃:当日から。長くおくほどまろやかに。
・常温で1年ほど保存◎
赤梅酢
・清潔な保存瓶に入れて6か月冷蔵保存◎
・香り豊かなお酢として料理に使おう。
→梅酢使用レシピ
赤じそ
・保存容器に入れて常温で3か月保存◎
・食べるときにフープロなどで細かくしておにぎりにかけたり。
底面積が広いほうが扱いやすい。オレ調べ

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本田明子さん情報
本田明子さんについて簡単にまとめました。
- 生年月日:1962年
- 出身地:東京都
- 職業:料理研究家
- 家族:非公開
- 経歴
- 1982年、料理研究家の小林カツ代氏に弟子入り、20年以上助手を務める
- 2007年、独立し「本田明子キッチン・オフィス」を設立
- 料理スタイル:簡単かつ美味しくなるポイントを押さえたレシピ
- その他
- 小さな子ども向けの料理から老人ホームのメニュー開発まで、幅広い世代に喜ばれる料理を提案
- 料理本の出版やメディア出演、商品開発などを幅広く手がける
おしまいに
うずうずしてきたわ(笑)
梅の産地、塩の種類、干し加減で仕上がりどう変わるかを研究中の本田さん。
「梅仕事でなく、梅遊び」
ステキな言葉だな♪
「今日は中間発表」
最後までお付き合いくださりありがとうございました!