「あさイチ」は、NHKが生放送でお届けする情報番組。視聴者に役立つ生活実用情報から、身近な社会問題、エンターテインメントまで、旬の話題を深掘りしています。
生活がちょっと楽しくなり、気持ちが軽くなるような内容が満載です。
キャスターを務めるのは、博多華丸・大吉さんと鈴木奈穂子アナ。彼らの親しみやすいトークと多彩なコーナーが、毎朝のスタートを明るく彩ります。
総接種回数4億4000万回、日本で接種された新型コロナワクチン。
予防接種の副反応による健康被害は、稀だが起きている。
あまり知られていない国の救済制度「予防接種健康被害救済制度」について。
予防接種健康被害救済制度
接種後の健康被害を救済する制度。
7970件認定。
1年以上症状に悩まされている方も。
仕事を辞めてしまった方も。
歩くこともままならない方も。
予防接種の効果
発症予防効果
オミクロン株対応ワクチンを
追加接種した人と
追加接種してない人とで比較。
発症する人を
・18歳~49歳で43%
・50歳~64歳で28%
・65歳以上で22%
減らした
「初期と比べると低下」
「麻疹は90%以上、インフルエンザでも50~60%」
入院の予防効果
同様に比較
入院する人を44.7%減らした。
副反応は?
現状「重大な懸念事項は認めない」
重い副反応、健康被害は当事者にとって頻度の問題ではない。
「ゼロにすることはできません」
今後は定期接種に
感染症の対策として有効。
認定者の体験談
ケース1
- 3年前接種。
- 2回目接種後、動悸が止まらない。
- 「心筋炎ではない」との診断。
- 3回目接種。
- スマートウォッチのデータに異変。
- 心不全の危険性が高い数値。
- 「ワクチン接種が原因と疑われる心室性期外収縮」の診断。
- 制度に申請。
- 認定。
- 医療費、医療機器の費用が支給される。
ケース2
- 接種後に体調不良。
- 2年以上治療を続ける。
- 3年前3回目接種後、首や足に痛み。
- 症状の詳細をまとめたメモ。
- 倦怠感、寝ることしかできない。
- 次から次へと症状が。
- 「なんでこんなに?」
- 大学病院へ。
- 内耳に異常、体液がたまっていた、めまいの証拠。
- 新型コロナワクチンの副反応疑い。
- 時短勤務、休み休み働く。
- おととし4月制度に申請。
- 審査を待つうちに「副反応じゃないのかな?」と不安に。
- 1年4か月後認定。
- 医療費+医療手当。
- 認められた、お金以上の意味がある。
ケース3
申請しようとしているケース。
- 3年前接種後右ふくらはぎに違和感。
- 日に日に症状が重くなり杖なしでは歩けない。
- 休職。
- 膠原病の疑い、治療。
- 岡山大学病院で「ワクチン副反応疑いの筋膜炎」
- 治療により仕事復帰。
- 救済制度の申請に取りかかる。
- 領収書、カルテ、受診証明書、医療費・医療手当請求書、ワクチンの接種証明書。
- 医療機関からのカルテ・受診証明書を集めるのが大変。
- 病院・薬局全てから。
- 事務手数料は1万円以上。
- 3か月かけて申請書類をまとめる。
- 書類のコピーに30分。
- 今月上旬提出。
- 簡略化できないか?
- 書き方見本、説明書は?
医師のお話
岡山大学病院 大塚文男さん。
- 2021年4月からワクチン副反応外来。
- 151名受診。
- 4割男性。
- 40代後半が多い。
- 幅広い年齢層。
- しびれ、倦怠感、熱、関節が痛い、めまい、ムカムカ…
- 症状は徐々に回復していくケースが多い。
制度について
2024年3月までに接種した場合。
- 医療費:自己負担額(保険適用分)
- 医療手当:月36,900~38,900円
- 障害児養育年金:年1,334,400~1,669,200円
- 障害年金:年3,202,800~534万円
- 死亡一時金:4,670万円
- 葬祭費:215,000円
- 介護加算:569,600~854,400円
新型コロナワクチン接種の救済制度
体調不良を引き起こした接種日は?
2024.3.31まで
市町村に申請
「予防接種健康被害救済制度A類臨時」
2024.4.1以降
PMDA(医薬品医療機器総合機構)に申請
「医薬品副作用被害救済制度」
ただし今秋以降、定期接種を受けた方は市町村に申請
「予防接種健康被害救済制度B類」
自治体の対応
奈良県はマニュアルをHPで公開。
副反応・救済制度の理解促進につとめている。
審査状況
2024.8.22時点
11,773件進達
審査済み:10,169件
審査未了:1,604件
認定:7,970件(うち死亡認定777件)
否認:2,199件
8割程度認定。
「予防接種の副反応による健康被害が不可避的に生ずるものであることを踏まえ迅速に救済することを目的とした制度です」
「認定に当たっては厳密な医学的な因果関係までは必要とせず接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象とするという考え方に基づき審査が行われています」予防接種課
救済。
区別できないことに対する認定?
今後のワクチン接種
新型コロナワクチン。
現在:任意接種(自己負担15,000円程度)
今秋以降:65歳以上または60歳から64歳の重症化リスクの高い人は定期接種(7,000円程度)
Q&A
Q:どんな症状・どの程度だったら申請できる?
A:どんな症状・どの程度でも申請を妨げるものではありません。その上で個別の事例ごとに審査会において審査しております。
→日常生活に支障をきたす程度?
Q:病院によっては診断がくだらないケースも。どこの課に行けば?
A:総合診療科、内科。
Q:こういうのにマイナンバー使えないの?
Q:過去に遡って申請できる?
A:書類が収集できるか?該当市区町村に相談のうえで。
・臨時接種は期限がない。
・定期接種は5年。
Q:医師の協力が得られない場合は?
A:
Q:罹患後症状とワクチンの副反応、区別できるのか?
A:丁寧に診察して推測して考えていくしかない。
Q:領収書を捨ててしまった。
A:再発行依頼。
解説
岡山大学病院 大塚文男さん
川崎医科大学特任教授 中野貴司さん
ワクチンの専門家
救済制度で国の委員を務める
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おしまいに
まずはザッと。
再度視聴して加筆・訂正します。
「医療費を出してもらうより、健康な体を取り戻したい」
最後までお付き合いくださりありがとうございました。