「あしたが変わるトリセツショー」は、食・健康・生活など、あらゆるテーマを最新科学と実験・調査に基づいて解き明かし、真のお役立ち情報満載の「トリセツ」(取扱説明書)を視聴者に提供する、大まじめなバラエティ番組です。
毎回「あしたがちょっと幸せになるお得ワザ」をたくさん紹介しています。
今回は、おしゃべりな臓器「胃」の取説です。
なぞの不調
機能性ディスペプシア
- 胃もたれ、胃痛、膨満感(すぐにおなかいっぱいになる)…。
- 胃に症状があるのに内視鏡検査を受けても胃には異常がない。
→機能性ディスペプシア。 - こうした患者は国民の10人に1人。
- 不調は慢性的に続く。
- 胃と脳が負の連鎖に陥る。
胃の動きの異常
なぜ胃の動きが悪くなるの?
→胃をコントロールする自律神経の乱れ。
→きっかけはストレス。
▶健康な場合
→副交感神経が胃の運動を促す。
▶ストレスがある場合
→交感神経が優位になり「消化してる場合じゃないっ」と胃の運動を止める。
心配・不安をとりのぞく
- 受診して不安を取り除く
→病気を知ることで、よけいな不安・ストレスを取り除く。
- 薬での治療
→胃の動きを促す薬や、胃酸の出過ぎを抑える薬など。
※ 消化器内科、できれば消化器内科の専門医に相談。
機能性ディスペプシアとストレスの関係
同じストレスでも機能性ディスペプシアになる人とならない人が。
- 十二指腸の軽い炎症が注目されている。
- この炎症がある人がストレスを受けると自律神経の働きに異常が出やすいらしい。
機能性ディスペプシアのセルフチェック
□ ゲップがよく出る
□ 空腹時にみぞおちが痛くなる
□ 食事の途中で満腹になる
□ 食後におなかが張る
□ 食後に胃が重苦しい(もたれる)
□ 食後に気持ち悪くなる
□ 食後にみぞおちが痛くなる
- どれかひとつでも該当するものがある。
- 週2~3回以上、断続的に1か月以上続いている。
→機能性ディスペプシアの疑いあり。
※ 消化器内科の受診を検討。
ちょっとした不調のセルフケア
- 胃もたれ
- 胃痛
- 胸やけ について。
胃もたれの対策
主な原因:胃のぜん動運動が弱くなっている
生活面:食後2時間は横にならない
- 食べたものは重力も利用して運ばれる。
→横になると流れが悪くなる。
食事面:脂肪が多い食事を控える
- 脂肪は主に腸で消化されるが、時間がかかる。
- 脂肪が多すぎると十二指腸に負担がかかり、十二指腸から胃のぜん動運動を抑える指令が出る(十二指腸ブレーキ)
そのほか:適度に運動する
- ふだんから運動をすることで、胃の症状改善が期待できる。
胸やけの対策
主な原因:胃酸の逆流
生活面:食後はふんぞり返る
- 前傾姿勢では胃が圧迫されて胃酸が逆流しやすい。
- 食後は体を起こしてふんぞり返るようにすれば胃は圧迫されない。
- ベルトをきつめに締めたり、肥満なども逆流しやすい。
食事面:寝る前のアルコールを控える
- アルコールは胃と食道の境を締めている筋肉を緩める。
- そのまま寝ると、胃酸が逆流しやすい。
そのほか:左側を下に
- 左側を下にして寝れば、胃の入り口は上を向くので逆流しにくい。
胃痛の対策
主な原因:胃酸過多
生活面:痛み止めを使いすぎない
- 痛み止め薬(湿布薬含む)の中には、胃を荒らす成分を含むものがある。
- 胃に不調がある場合は、医師や薬剤師に相談。
食事面:高たんぱくに偏らない
- たんぱく質は胃酸の分泌を促すので胃酸過多になりやすい。
- 胃の不調の場合は、とりすぎに気をつけたほうがいいかも?
そのほか:辛いものを控える
- 辛いものは胃の粘膜を刺激。
sponsored
胃がん予防!
胃がんの95%はピロリ菌が原因
年間10万人以上が発症している胃がん。
大腸、肺に続いて3番目に多い
その95%の原因は、ピロリ菌。
- ピロリ菌は、主に5歳ごろまでに感染。
→そのまま感染が続くと、10歳以降自然に消えることはほとんどない。
→できるだけ早いうちに発見、治療。
- 感染経路の8割は親子感染。
→家族で感染した人がいたら、他の人も検査を受けるべし。
- 「中学生以上の未成年者の無症状者に施策としてH.pylori感染検査を行うことを提案する」
注意事項
- ピロリ菌を除菌しても、進行していた胃炎から、がんができることが。
- 定期的な内視鏡検査が◎
- 胃がんのうち5%はピロリ菌ではないものが原因。
- 50歳を過ぎたら胃がん検診!
おしまいに
ピロリ菌や除菌については専門家にお任せします。
(省略しました)
最後までお付き合いくださりありがとうございました!