ようやく米沢にたどり着いたお話です。
2019年の訪問記録に2024年の情報を追記しています。
備忘録であります。
筬園工房(おさえんこうぼう)
伝統的な機械を使用して美しい反物を生産する米沢織の織元さんです。
直前の連絡にも関わらず
丁寧な説明をしてくださり
大いに勉強になり楽しめました。
年代物の機械から紡ぎだされる反物はキラキラと美しく。
伝統が途切れないことを願うばかりです。
すくい織りで手織られた紅花染めの着物は、軽くて暖かな芸術品。
優しい色合いも素晴らしいものでした。
心の栄養、目の保養。
時間を忘れるひととき。
ありがとうございました。
米澤民藝館(原始布古代織参考館)
原始布や古代織物の復元・存続に取り組んだ前館長が集めた資料を展示している。
もう集めることはできないであろう貴重な資料の数々。
厳しい寒さをしのぐために
草や木の皮をはぎ、使用済みの和紙も裂いて布を織った。
ゼンマイの産毛さえも糸にした。
施す飾り(刺繍)は
布を丈夫にしたり、修繕したりするためのもの。
必要に迫られ命をつなぐために生まれてきた布や紙に思いをはせる。
館長さんを独り占めし
深く丁寧にお話を伺いました。
すべての質問に答えてくださり
生き字引とはこういう方のことなんだなと感動。
近所に住んで修業したいかも。
着物好きなら
是非ここにきて
歴史を学ぶことをおススメします。
染織を大切に思う気持ちが深まり
感謝して着物ライフが楽しめること間違いなし!
決して絶やしてはならないと感じました。
物は増やしたくないタイプですが
これだけは!と購入。
前館長のあとがきが素晴らしくて。
着物好きの方々と分かち合いたくて。
公開したくてたまらないです(笑)
米織会館(おりじん)
米沢織の歴史資料館。
大正11年に建てられた趣ある建物の2階に
資料が展示・保存されている。
予約で手織り体験もできる。
1Fは米織製品のショップになっているので入館しやすいです。
次回はココに行く!
さしこ工房 創匠庵
「上杉家とともに米沢藩に移住した武士たちは、関ヶ原の戦いで敗北を経験。その中には、城下町に住むことが許されなかった下級武士もおり、原方衆として知られていた。その生活は極めて厳しい状況にあったが、その妻たちが、武士としての誇りを忘れぬために、士族の証として原方刺し子を作った」
その刺し子が体験できます。
初心者OK。
縫房 ❝朱❞(ぬうぼう しゅう)
米沢織に日本刺繍を施す夢のような体験。
刺繍した絹布で小物(針刺し、名刺入れ、袱紗、壁掛けなど)を作って持ち帰れる、はず(笑)
門東町で一日が終わってしまいそう。
とんぼ玉と民芸和紙 大和屋
とんぼ玉の製作体験。
作成したとんぼ玉が冷めるまでの間(1時間くらい)店内でお買物するもよし、ランチに行くもよし。
ただしハンバーガーの「飛行船」は料理の提供に時間がかかるので、アクセサリーを作り終えてからにしましょう。
織路助左衛門
草木染や工房の見学、ギャラリーの見学も可能。
染織工房わくわく舘
織物、紅花染めの体験。
米沢・染織メモ
置賜紬:米沢市、長井市、白鷹町で生産される織物の総称。
1976年 東北初の伝統的工芸品指定
米沢織(米織)鷹山織 白鷹御召 米琉(米沢琉球)長井紬
上杉藩が収益拡大を図るため、織物素材(からむし、桑、紅花)の栽培を奨励。
その後の産業開発で、武家の婦女子に機織を習得させた。
おいたま温泉「賜の湯(たまのゆ)」
砂風呂がいいのよ!
番外編・東北随一のタワマン
違和感丸出しでポツンと佇む41階建てのタワーマンション。
他には何もないのです。
のどかな田園風景の中に
ただ、ポツンと、タワーマンションが。
コラージュか?
異世界としか表現しようがありません。
スカイタワー41。
ウィキペディアにも載っていますよ。
おしまいに
厳しい寒さと貧困の中から生まれた染織技術。
涙なしに体験できるか心配になってきました。
そして
努力が結実して今や美食の町ですもんね。
勤勉で我慢強いお国柄が好ましくて
より一層好きになりました。
2019年の記事に、その後毎年のように訪問した記録を追記しています。
が、いかんせん情報が少ないのであやふやなところが多いです。
お出かけの際は、ご自身で確認なさってからでお願いします!